信州自治

77色メッセージ
2026年8・9月号

「しあわせ実感まつかわ」-ちょっとおもしろいまち、松川町-

「松川町って、どこにあるの?」

県内の方に聞いても、たまに返ってくるこの質問。
そんなときは、「飯田市と駒ヶ根市の間くらいです!」と答えています。

長野県の南部、伊那谷のほぼ中央。西に中央アルプス、東に南アルプス、町の真ん中を天竜川が流れる、東西に細長い町です。人口は約1万2千人。りんご、梨、桃などの果樹が盛んで、「くだものの里」として知られています。

2026年、松川町は町制施行70周年を迎えました。1956年に大島村と上片桐村の合併で誕生してから70年。

そんな70周年を盛り上げるべく、今年は長野県PRキャラクター「アルクマ」が、なんと「松川町70th特別アンバサダー」に就任。町内外のイベントに出没しながら、松川町の魅力をPRしてくれています。また、そのほかにも、「70周年」を記念した事業やイベントを行っているところです。

  • 子育て支援センターおひさまで遊ぶ「アルクマ」 (令和8年2月)
  • あらい祇園祭(令和8年7月18日)

一方で、これまでの歩みを振り返りながら、「じゃあ、これからの松川町はどうする?」を考える年でもあります。

私たちはその問いに、新たな「合言葉」をもとに取り組みを展開しています。

「しあわせ実感まつかわ」。

令和7年度よりはじまった第6次総合計画。この計画は、町民一人ひとりが「この町で暮らしてよかった」と幸せを実感できる町の実現を目指すものです。

松川町を今よりもさらに良い町にしていくためには、この町の「強み」を活かすこと、またその対にあるこの町の「弱点」や「課題」に真剣に向き合い、改善するための取り組みを進めることが重要です。

大切にしたいのは、「これがあなたにとっての幸せです」と行政が一方的に決めてしまわないこと。

住民一人ひとりが日々の暮らしの中で「どれだけ幸せを実感しているか」をデータとして可視化し、可視化された「しあわせ実感」をもとに、より実効性の高い具体的な施策を展開しています。

そして、もう一つご紹介したいのが、ちょっと変わった新しい挑戦。

その名も「南信州まつかわ おもしろがりのくに」。

 

町の外にいる人にも松川町を「自分ごと」として楽しんでもらおうと、地域との継続的な関わりをつくる取り組みです。地域の果樹や自然を楽しんだり、ツリーハウスづくりに挑戦したり、なんと「1日町長」になれたり…。

「人口を増やす」だけではなく、「松川町を面白がってくれる人を増やす」。

そんな発想で、関係人口づくりにも取り組んでいます。

 

もちろん、課題もあります。人口減少、少子高齢化をはじめ、地方自治体が抱える課題は松川町も例外ではありません。一方で、リニア中央新幹線の開業を見据えた道路整備や、子どもたちのアイデアを取り入れた台城公園の遊具リニューアルなど、未来に向けた動きも少しずつ進んでいます。

「くだものの里」というこれまでの魅力はもちろんのこと、伝統や文化を大切にしながら、新しい人とのつながりや、新しい地域の楽しみ方にも挑戦中です。

派手なことは、もしかしたらそんなに得意じゃないかもしれません。

でも、「これ、ちょっと面白そうじゃない?」から始まる小さな挑戦は、けっこう好きな町です。

もしこの記事を読んで「松川町、ちょっと気になるな」と思っていただけたら嬉しいです。

南信州へ来るときは、ぜひ松川町にも寄り道してみてください。

おいしいくだものと、ちょっとおもしろい人たちが、お待ちしています。